15/12 日銀短観、景況感6ポイント悪化 2四半期ぶりマイナス

2011年12月15日10時27分
業況判断指数の推移

日本銀行が15日発表した12月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業・製造業の景況感が悪くなり、2四半期(6カ月)ぶりにマイナスとなった。東日本大震災から立ち直りかけた前回調査から一転、歴史的な円高と欧州の政府債務(借金)危機が、経営者の心理を冷え込ませた。

短観は3カ月ごとに企業に景況感を聞く調査で、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた業況判断指数(DI)で表す。今回は11月14日~12月14日に全国1万846社に尋ね、98.9%が回答した。

大企業・製造業のDIはマイナス4で、前回9月の調査から6ポイント悪化した。9月の調査では、震災で止まった工場がほぼ復旧したため、自動車などの生産が回復し、DIを押し上げたが、早くも息切れした。


落ち込みが目立ったのは輸出関連で、電気機械が前回より16ポイント悪化しマイナス21、非鉄金属が17ポイント悪化の0だった。1ドル=70円台の円高に加え、欧州危機の影響で欧州やアジア向けの輸出も減り、DIを押し下げた。一方、自動車は震災による遅れを取り戻すための増産が続いており、7ポイント改善の20と堅調だった。

http://www.asahi.com/business/update/1215/TKY201112150111.html

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