2012年 岐路に立つ世界経済


2012年 1月10日(火)放送
ジャンル政治 国際 経済
(NO.3138)

視聴率 9.5%
株式会社ビデオリサーチ 世帯視聴率(関東地区)
ヨーロッパの国々を脅かす国債危機「ソブリン・クライシス」。そして野火のように広がるアメリカのデモ「ウォール街を占拠せよ」。そして日本はその二つの危機に挟まれて記録的な円高に見舞われている。背景にあるのは、“自由”な金融市場で広がる“マネー”。時として制御を失い、リーマン・ショックによる金融機関の破たんのみならず、国家を揺るがす事態を引き起こすパワーを持つに至った。世界はいま、国家の財政危機と銀行などの金融危機が同時に進行するただ中にある。経済危機が起きる度に“マネー”が引き起こす新たな“バブル”によって乗り越えてきた世界経済。しかし、先進国をも巻き込んだ連鎖の中で格差が拡大、失業が解消されず、不況が長引き、社会保障制度まで大きく揺らいでいる。日本も、もはや“対岸の火事”ではない。GDP国内総生産の2倍を超える財政赤字を抱える日本では、消費税増税の議論が本格化する。世界は、実体経済を凌駕し、国家をも左右する“マネー”がもたらす困難を乗り越えることができるのか。2012年最初のクローズアップ現代は、危機の構造を解き明かしながら、この難局にどう向き合い、いかに解決しなければならないのかを探る。(総合テレビ:19:30~20:43/73分拡大版)

出演者

  • 伊藤 隆敏さん(東京大学大学院教授) 
  • 倉都 康行さん(RPテック代表) 
  • 伊藤 さゆりさん(ニッセイ基礎研究所) 

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