2011/9/14 19:57
日銀の宮尾龍蔵審議委員は14日に北海道函館市で記者会見し、欧州債務問題がさらに深刻化すれば、世界経済や日本経済に影響が及ぶ可能性があると指摘した。そのうえで、日銀として「先行きの景気や物価情勢を丹念に点検し、必要と判断される場合には適切な措置を講じる」と述べた。
欧州債務問題が日本の金融機関に与える影響では、欧州国債の保有額がそれほど多くないので「直接的な影響自体は大きくない」と指摘。ただ金融システムの安定が損なわれれば世界経済に大きな影響が及ぶとし、それが日本の金融機関や金融市場、経済全体に与える影響に注意する必要があると語った。
円高については「(日銀は)為替レートだけをみて政策判断をしているわけではない」と強調。「円高によるプラス面とマイナス面を総合的に判断して、必要なら適切な措置を取る」と述べた。
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