2011年3月18日12時49分
.ATMのシステム障害について頭を下げる、みずほ銀行の西堀利頭取(中央)=18日午前10時29分、東京都中央区、上田潤撮影
みずほ銀行は18日、システム障害が4日連続で起き、同日朝に予定していた給与振り込み約62万件(約1256億円分)のほとんどが、処理できなかったと発表した。この日は、店舗での通常の振り込みも処理できなくなった。
約62万件は、企業がみずほ銀に、社員の給与振り込み口座への振り込みを18日付で依頼した取引の全件数。同行に振り込み口座を持つ人への振り込みが23万1千件(計536億円)、他行に口座がある人への振り込みが38万9千件(720億円)ある。
給与振り込みなどが集中する、いわゆる「5・10日(ごとおび)」の直近は20日。この日は休日なので、週末の18日付での給与振り込みが通常より多くなることが予想されていた。ほかの取引を制限してでも、給与振り込みの処理を優先するはずだったが、実施できなかった。
同行のシステム障害が起きた15日から17日までに、現金振り込みだけで計約50万件(計約6500億円)が処理できず、手続きが滞っている。この中にも、件数は不明だが給与振り込みが含まれているという。処理できていない現金振り込みは少なくとも計112万件(計約7756億円)にのぼる。18日は給与振り込み以外も処理できていない取引があり、未処理の件数はさらに増えそうだ。
一方で、コンビニエンスストアでの設置分なども含めた現金自動出入機(ATM)約3万9千台は、19~21日の3連休中ずっと止める。この3日間は、全店舗の窓口を午前9時から午後5時まで開け、1人当たり10万円を上限に現金引き出しに応じる。
18日は、同行店舗内のATMは午後7時まで現金の出し入れだけできるようにするが、昨夕から止まっているコンビニなど店舗外のATM約3万5千台は終日使えない。
システム障害の原因はまだ分かっていない。18日午前に記者会見した西堀利頭取は経営責任について、「まずは今の事態を回復させるのが私の責任」と述べた。
No comments:
Post a Comment