18/05 みずほ銀・コーポ銀合併へ システム障害で体制刷新

写真:西堀利・みずほ銀行頭取西堀利・みずほ銀行頭取

写真:佐藤康博・みずほコーポレート銀行頭取佐藤康博・みずほコーポレート銀行頭取

写真:塚本隆史・みずほFG社長塚本隆史・みずほFG社長

図:みずほFGの組織図拡大みずほFGの組織図

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は、傘下のみずほ銀行とみずほコーポレート銀行の主力2行を、2013年にも合併させる検討に入った。大規模なシステム障害を起こしたことから経営を刷新、非効率とされてきた「2行体制」を改める。みずほ銀の西堀利(さとる)頭取(58)は引責辞任し、みずほFGの塚本隆史社長(60)を充てる方針だ。

 みずほFGの社長は、みずほコーポ銀の佐藤康博頭取(59)が兼務する方向。みずほ銀の頭取人事を含めて23日にも発表する。あわせて2行の合併検討も表明する見通しだ。

 みずほFGはこれまで、3月のシステム障害の再発防止策を練ってきた。2行別々で、老朽化した基幹システムが、障害の原因になったとみている。預金や決済、融資などのシステムを従来計画より前倒しで統合。そのうえで2行を合併する。みずほ信託銀行などを完全子会社化する9月以降、事業譲渡方式などを含めた統合の手法や時期などを詰める。

 トップ人事ではこれまで、みずほFGとみずほ銀、みずほコーポ銀の3社のトップを、みずほの母体となった旧3行の出身者が分け合う「バランス人事」を続けてきた。今回みずほ銀頭取になる塚本社長は旧第一勧業出身。74年に入行し、みずほFG副社長を経て、09年4月から社長を務める。西堀頭取は旧富士、佐藤頭取は旧日本興業出身だった。

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