15/12 ロシア、欧州危機で資金支援の意向 IMF経由で


2011年12月15日23時27分
 ロシアのメドベージェフ大統領は15日、「欧州経済やユーロ圏を支える枠組みについて、資金を出す用意がある」と述べた。国際通貨基金(IMF)が財政危機の国に支援するための融資枠を広げる一環として、IMFにお金を出す意向があることを示した。
 ブリュッセルで開いた欧州連合(EU)との首脳会議(サミット)後の記者会見で表明した。ロシアはかねて100億ドル(7800億円)規模の支援の意思を示していたが、メドベージェフ大統領はこの日、金額は明言しなかった。
 メドベージェフ大統領は「ロシアの外貨準備の41%はユーロだ」と述べ、最大の貿易相手であるEU経済の重要性を強調した。
 EUは先週開いたEUサミットで、加盟各国が最大で計2千億ユーロ(20兆2500億円)をIMFに貸し出し、見返りに財政危機の国の支援に回してもらうことを決めた。EUとしては、EU以外の国にもIMFへの融資を増やしてもらい、財政危機の国への「安全網」を膨らませたい考え。
 米国は追加資金を出す意思がないことを表明しているが、ロシアが支援に前向きな姿勢を見せたことで、中国など他の新興国の判断が注目される。(ブリュッセル=野島淳)

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